VST SDK 3.7.2が公開されました。
参考→sdk.steinberg.net
変更点は下記のようです。(公式サイトとマニュアルからの翻訳ですが英語は自信がないです。)
- インターフェイス・フラグ等の修正
- 新しい列挙型の追加
- speaker arrangementに3D用のスピーカー構成「K220」が追加
K220の構成は「L R C Ls Rs Lc Rc Cs Sl Sr Tc Tfl Tfc Tfr Trl Trc Trr Tsl Tsr Bfl Bfc Bfr」
- 下記の定義済みスピーカーアレンジメントの名称を変更
- 7.1 Music (Dolby) → 7.1
- 7.0 Music (Dolby) → 7.0
- 7.1 Cine (SDDS) → 7.1 SDDS
- 7.0 Cine (SDDS) → 7.0 SDDS
- ヘルパークラスの修正
- 新しくモジュールの初期化を制御するファイル「moduleinit.cpp」と「moduleinit.h」を追加
- #include <Windows.h>を#include <windows.h>に修正
- HostAttributeList::getString()関数における文字列コピーの不具合を修正
- SliceProcessingTest、ValidStateTransitionTestの不具合を修正
- C++ 20における「module_linux.cpp」のビルドの不具合を修正
- VST GUIの変更
- バージョンを4.10に変更
- 最低要件をC++ 14に変更
- VSTGUI::init()とVSTGUI::exit()で明示的に初期化・終了するよう変更
- UIDescriptionファイルをXML形式からJSON形式に変更。XML形式を非推奨に
- VSTGUI_ENABLE_XML_PARSERを0に設定することでXMLパーサーとexpatライブラリをビルド時に削除できるように変更
- ライセンスの変更
- ライセンスバージョンが2.1に変更(すでに2.0に署名している場合は再度署名する必要はない)
- CMAKEの修正
- コードのスタイルを変更
- C11のアトミックヘッダーのチェックを追加
- target_compile_featuresで各ライブラリのC++バージョンの最低要件を定義
- デフォルトで使用するC++バージョンを上書きするためのフラグ「SMTG_CXX_STANDARD」を追加
- バイナリファイルの出力先フォルダを変更するフラグ「SMTG_CUSTOM_BINARY_LOCATION」を追加
- アドレスサニタイザーを有効にするフラグ「SMTG_ENABLE_ADDRESS_SANITIZER」を追加(clang、gcc用)
- 新しいファイル「SMTG_SetDebugExecutable.cmake」を追加
デバッグ用のアプリを事前構成できるように
- 「SMTG_FindJack.cmake」にある「LOCAL_JACK_LIB」のWindowsにおける不具合を修正
- Windowsにおける共通フォルダのリンクの不具合を修正
- validatorを使用した単体テストに失敗すると、プラグインリソース/スナップショットがコピーされない不具合を修正
- プラグインラッパーの修正
- macOSにおkるAAXラッパーの不具合を修正
- Xcode 12におけるAUv2ラッパーの不具合を修正
- サンプルの追加・修正
- 新しいサンプルホストアプリ「VST3 Inspector」を追加
VSTGUIを使用して、VST3プラグインのファクトリーを解析するサンプル。
- いくつかのサンプルで最低要件をC++ 14に変更
- VST3PluginTestHostの修正
- メニューに「プリセットパラメータをXMLとしてエクスポート」機能を追加。これにより、VST3プリセットの自動ロードとXMLファイルとしてエクスポートが可能に。
- VST 3 Project Generatorの修正
- オープンソース化を実施。 GitHubにて公開。
- macOS用のユニバーサルバイナリに対応(Intel/M1)
- macOSでcmakeを検索するための別のデフォルトフォルダを追加
- cmakeを使用してバンドルIDの設定するよう修正
- キーボードフォーカスのナビゲーションを修正
VST3についての情報は下記にもございます。
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