VST SDK 3.7.4が公開されました。
2021年12月14日に、VST SDK 3.7.4が公開されています。
変更履歴は「VST3 Developer Portal 変更履歴」にあります。
VST SDK 3.7.3からの変更点は下記のようです。(公式サイトからの翻訳ですが英語は自信がないです。)
- インターフェイス・フラグ等の修正
- Windowsにおいて「_M_ARM64EC」のフラグをサポート
- WindowsでVST3プラグインのフォルダとして「%LOCALAPPDATA%/Programs/Common/VST3/」を追加
- 新しい定義(SMTG_CPU_ARM_64EC、SMTG_CPP14、SMTG_CPP17)を追加
- 新しい定義「SMTG_CONSTEXPR」を必要に応じて利用するよう変更
- ヘルパークラスの追加・修正
- FUnknownを操作するためのクラスが記載された「pluginterfaces/base/funknownimpl.h」を追加(C++11が必要)
- VST3ホストのヘルパークラス用にユニットテストファイルを追加。(「public.sdk/source/vst/hosting/testh」配下)
- C++17においてpluginfactory内でconst_expを使用する例として「public.sdk/source/main/pluginfactory_constexpr.h」を追加。
- MPE(MIDI Polyphonic Expression)処理に関するユーティリティクラス mpeprocessorクラス(vst3sdk/public.sdk/source\vst/utility/mpeprocessor.h)にコメントを追加。
- VSTGUI 4.10.3
- いくつかの修正を実施
- ライセンスの変更
- ライセンスがバージョン2.2.2に変更。(すでに2.0に署名している場合は再度署名する必要はない。)
- CMAKEの修正
- リファクタリングを実施。いくつかの関数・マクロの名前を変更(smtg_run_vst_validator => smtg_target_run_vst_validatorなど)
- smtg_add_vst3_resourceをsmtg_target_add_plugin_resourcesに変更。
- smtg_add_vst3_snapshotをsmtg_target_add_plugin_snapshotsに変更。
- MACにおいてXcode12の場合にユニバーサル バイナリをデフォルトでオンに変更
- Windows用に新しいオプション「SMTPG_PLUGIN_TARGET_USER_PROGRAM_FILES_COMMON」を追加。これによりVST3プラグインのフォルダとして「「%LOCALAPPDATA%/Programs/Common/VST3/」が利用可能となる。
- XCodeにおけるいくつかのコード署名の不具合を修正
- プラグインラッパー
- VST2ラッパー
- _DeinitModule()関数内でデータ破棄が必要なオブジェクトの終了処理を修正
- AUラッパー
- 外部利用しているAU SDKをバージョン1.1に更新
- オフラインレンダリングの情報を修正
- サンプルの追加・修正
- validatorセルフテストを追加
- validatorにaddErrorWarningTextToOutput()関数を追加
- VST3PluginTestHostの修正(v3.2.20)
- WindowsでVST3プラグインのフォルダとして追加された「%LOCALAPPDATA%/Programs/Common/VST3/」に対応
- Windowsでの32bitプラグインのサポートをこのバージョン(v3.3.20)のVSTPluginTestHostまでとする。(次回アップデートより64bitプラグインのみとする)
- VST 3 Project Generatorの修正(v2021.12)
- Windowsでのプラットフォームアーキテクチャ設定をCMAKEに追加。
VST3についての情報は下記にもあります。
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