VST 2.4サポート終了について
ここではVST 2.4の開発について記載させていただいておりますが、公式サポートが終了しており内容を更新しておりません。
これから開発を始める方は、新しいVSTバージョンで開発することをお勧めさせていただきます。
新しいVSTバージョンの開発情報はこちら → はじめてのVSTプラグインの作り
VST SDKをダウンロードする
VST/VSTiプラグインを開発するためにはC/C++の開発環境だけでなくVST SDKが必要となります。
SDKはソフトウェア開発キット(Software development kit)の略で、特定のソフトウェアを作成する上で必要なツール(C/C++のコードやライブラリ等)のことをいいます。
2014年6月現在、ダウンロード可能なVST SDKはバージョン3.6ですが、VST SDK 3.6にはVST 2.4のSDKも同梱されています。
VST2.4ではなく、VST3.6を使用したい場合はこちらをご覧ください → VST3開発環境の準備
VST SDK 3.6には下記のツールが入っております。
項目 | VST 2.4 | VST 3.6 | 内容 |
---|---|---|---|
マニュアル | ○ | ○ | プラグインを作るためのマニュアル(英語)。 |
ソースコード | ○ | ○ | プラグインを作るために必要なC/C++のソースコード。データ型やクラスが定義されている。プラグイン作成時はこれらのソースコードをインクルードする。 |
サンプルプログラム | ○ | ○ | エフェクターやシンセサイザープラグインのサンプルソースコード。 |
テスト用ソフトウェア | – | ○ | プラグインを作成した際の動作確認を行うためのソフトウェア。VST 3.6用のみ同梱されている。 |
すでにVST SDKをダウンロード済みの場合はVisual Studioのプロジェクト作成するへ進んでください。
VST SDK 3.6のダウンロード
VST SDK 3.6をダウンロードします。ダウンロードの手順は下記のとおりです。
- Steinberg公式サイト 3rd Party Developerページを開く
- Webブラウザを立ち上げ、「https://www.steinberg.net/en/company/developers.html」にアクセスします。
- VST SDK 3.6のダウンロード
- ダウンロードリンクの書かれたページが表示されますので「VST 3.6.0 Audio Plug-Ins SDK」をクリックします。
- ダウンロードが開始されますので任意のフォルダを選択し、保存します。
- VST SDK 3.6の導入
- ダウンロードしたVST SDK 3.6を右クリックし「すべて展開」を選び、ファイルを展開します。
(Windows7標準の方法です。Lhaplus等の圧縮・展開ソフトを使用していただいてもかまいません。) - 展開してできたフォルダ「VST3 SDK」をCドライブ配下(C:\)に移動します。
(移動先はわかりやすい場所であればどこでもかまいません。本サイトでは以後、Cドライブ配下にVST3 SDKがあることを前提とします。)
最後に
VST SDKのダウンロード方法について記載いたしました。
これで前項のC/C++開発環境とあわせて、ようやくVST/VSTiプラグインを開発するための環境が整いました。
次項ではVST SDK 2.4を使ったVST/VSTiプラグインを作成するため、Visual Studioのプロジェクトを作成いたします。
最新版のVST SDK 3.6のプロジェクト作成はこちらになります。