更新再開のお知らせ

昨年度末から忙しく更新していなかったのですが、ようやく落ち着き更新できる余裕ができました。

ほとんどVST作りができていなかったので、リハビリをしながらゆっくり更新していきたいと思います。
なお、今後の更新としては下記を予定しております。

パラメータ実装方法2 前回のパラメータは「0.0~1.0」しか表示できないので、それ以外(例えば「10~100」等)を表示するパラメータを実装する方法を記載します。
パラメータ実装方法3 「フィルタのカットオフ周波数」等の線形でないパラメータを実装する方法を記載します。
パラメータの保存方法 せっかく追加したパラメータを次回起動時も変更が反映されるようパラメーターを保存する方法を記載します。
(サンプルコードのみであればここにあります。)
MIDIメッセージの受取1 MIDIのNote On、Note Offメッセージを受け取る方法の記載します。
MIDIメッセージの受取2 MIDIのControl Change、Pitch Bend等のメッセージを受け取る方法の記載します。

今後ともよろしくお願いします。

ギター音源更新(20150105)

あけましておめでとうございます。

log.txt様よりアコースティックギターのサンプルをいただけましたので、
ギターストローク音源に音色を追加いたしました。

●アコースティックギターサンプル

 ギターストローク音源 GT-Strum ダウンロードサイト

VST3.6勉強中の整理

「VST3.6勉強中」の中でソースコード全体が見たいとの要望がありましたので添付しました。
また、各メモにサブタイトルを付けました。ご参考になればと思います。

VST3.6勉強中
VST3.6勉強中 2 – VST3作成の準備
VST3.6勉強中 3 – 最小構成のVST3
VST3.6勉強中 4 – VST3のバスについて
VST3.6勉強中 5 – VST3プラグインのパラメーター実装方法1

VST3プラグイン開発05 – VST3プラグインのパラメーター実装方法1

VST3プラグインのパラメーター実装方法1

前々回ははじめてのVST3プラグインを作成いたしました。
今回は前々回のVST3プラグインにパラメーターを追加します。

今回作成するプラグインは下記のとおりです。

  • パラメーターは1つ(ボリュームコントロール)
  • 入力のボリュームをパラメーターにより調整して出力する
  • 入力バス、出力バスは1つで、共にステレオ(2ch)

「バス」についての概念は前回記載したとおりです。

このVST3プラグインのサンプルソースファイルはこちらからダウンロードできます→vst3dev_20210403
ZIPファイルの中の「vst3dev02_パラメーター実装方法1」フォルダが今回のサンプルソースファイルになります。

コンパイル・ビルドの方法は簡単にこちらでご説明しております。ご参考までに。→サンプルソースファイルのビルド方法

パラメーター操作クラスの作成

まずはパラメーター操作を行うクラスを作成します。
このパラメーター操作クラスを定義して、後述するinitialize()関数内でパラメーターの追加処理(parameters.addParameter()関数を呼び出す)を行うことで、パラメーターを追加できます。

上記の図のパラメーターはホストアプリケーション(Cubase,Sonar等のDAW)が標準で持つUIを使用しています。
独自のUIをの作り方は、「ツールを使ったVST GUIの作成方法」や「最小構成のVST GUIコード」「VST GUIコードでのつまみ(ノブ)等の実装方法」などに記載しております。

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VST3プラグイン開発04 – VST3のバスについて

VST3のバスについて

前回は最小構成のVST3プラグインを作成しましたが、その中にあったバスの概念について簡単にメモいたします。
(VST SDKのバスに関する情報がないため一部推測による記載になります。)

VST3のプラグインには「バス」というものがあります。

「バス」とはコンピュータでは”データの流れる道”になります。
VST3のプラグインには「AudioBus」(オーディオバス)と「EventBus」(イベントバス)の2種類のバス(データの流れる道)があります。

  • AudioBus
  • オーディオデータ(音声波形データ)の流れる道。
    オーディオバスには「モノラルのオーディオバス」や「ステレオのオーディオバス」等の構成がある。

  • EventBus
  • イベントデータ(ノートオン、ノートオフメッセージ等)の流れる道。

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