VST SDK 3.7.3が公開されました。
少し前になりますが、VST SDK 3.7.3が公開されたようです。
変更点は下記のようです。(公式サイトからの翻訳ですが英語は自信がないです。)
- フォルダ名の変更
- ZIP内のVST SDKのフォルダ名を変更。例:VST3_SDK => vst3sdk
- インターフェイス・フラグ等の修正
- IPlugViewContentScaleSupportのドキュメントを更新。
- IComponentHandler::restartComponent用に新しいフラグ「kKeyswitchChanged」を追加
キースイッチの変更をホスト側に通知します。 - Steinberg::Vst::FunctionNameTypeに新しい定義を「kPanPosCenterX」などを追加。
- VST GUIの変更
- バージョンを4.10.1に変更。
- いくつかの修正を実施。
- ライセンスの変更
- ライセンスがバージョン2.2.1に変更。(すでに2.0に署名している場合は再度署名する必要はない。)
- CMAKEの修正
- Windows ARM64において間違いのあったリンクパスを修正。
- MacでもWindowsやLinuxと同じエラーように取得するため「-Werror=return-type」を追加
- fetchcontentをVST SDKで使用する場合、変数vst3sdk_SOURCE_DIRが未定義となる問題を修正。
- プロジェクトジェネレータを利用してプロジェクトを作成したとき、シンボルの可視属性が誤っていた問題を修正
- チュートリアル
- 新たに高度な機能に関するチュートリアルを追加
- プラグインラッパー
- AAXラッパー
- initModule()とDeInitModule()のリファクタリングを実施
- 読み取り専用パラメーターが使用されている場合のGetParameterIndex()のインデックスが正しくない不具合を修正
- VST2ラッパー
- initModule()とDeInitModule()のリファクタリングを実施
- initModule()とDeInitModule()を何度も呼び出す不具合を修正
- AUv3ラッパー
- macOS11でAUv3をサポート。
- AUv3Wrapperコードの簡素化を実施。
- macOS11でLogicとGarageBandがエディターを表示しない問題を修正
- サンプルの追加・修正
- 下記の新しいVST3プラグインサンプルを追加。
- AGainSampleAccurate…サンプル単位で正確なパラメータ変更処理を行うサンプル。
- HostCheckerプラグインでチェックできる項目を追加。
- 同じIDを持つ複数キューのIParameterChangesのチェックを追加
- 同じ位置にある複数ポイントのIParameterChangesのチェックを追加
- restartComponent(kKeyswitchChanged)・restartComponent(kNoteExpressionChanged)・restartComponent(kParamValuesChanged)のチェックを追加
- Pannerサンプルにivstparameterfunctionnameの機能を追加
- 引数なしでeditorHostを起動したときの問題を修正。
- 利用可能なVST3プラグインがない場合、VST3Inspectorがクラッシュする問題を修正。
- mdaプラグインの警告を修正。
- gcc11でのビルドを修正。
- ヘルパークラスの修正
- 下記のユーティリティファイルを追加
- audiobuffers.h
- processdataslicer.h
- rttransfer.h
- sampleaccurate.h
- tests.cpp、tests.h
VST3についての情報は下記にもございます。
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