VST SDK 3.7が公開されました。
変更点は下記のようです。(公式サイトとマニュアルからの翻訳ですが英語は自信がないです。)
- 新しいドキュメントポータル
- あったらしくVST3のドキュメントのポータルサイトができました → https://developer.steinberg.help/display/VST
- インターフェイス・フラグ等の修正
- 下記のインターフェイスが追加
- プラグイン用インターフェイス
- IProcessContextRequirements
※IProcessContextRequirementsはVST SDK 3.7以降で実装する場合に必ず必要となる。 - IParameterFunctionName
- ホストアプリケーション用インターフェイス
- IProgress
- パラメータにkIsHiddenフラグが追加
このフラグを設定すると、ホストでは表示されず、プラグイン以外から変更ができなくなる - 下記の定義済みスピーカーアレンジメントが追加
- k90Cine, k91Cine (L R C Lfe Ls Rs Lc Rc Sl Sr)
- k100Cine, k101Cine (L R C Lfe Ls Rs Lc Rc Cs Sl Sr)
- k90_4, k91_4 (L R C Lfe Ls Rs Lc Rc Sl Sr Tfl Tfr Trl Trr)
- k90_6, k91_6 (L R C Lfe Ls Rs Lc Rc Sl Sr Tfl Tfr Trl Trr Tsl Tsr)
- オーディオバス用のフラグkIsControlVoltageが追加
- ヘルパークラスの修正
- VST2.xとの互換性のためにFXB/FXP形式の読込とFXB形式への書込関数を追加
- MinGW-w64 GCCコンパイラでのコンパイルを修正
- 新しくURLを標準のアプリで開くヘルパーを追加
- ドキュメントの修正
- MIDI 2.0 Pre-Note Controllersに関する記載が追加
- MIDI 2.0のベロシティなどの解像度の増加とVST3での対応に関する記載が追加
- CMAKEの修正
- 新しいCMAKEファイルが追加
- Windowsでパワーシェルを使ったフォルダ作成を管理者権限で行うよう修正
- サンプルの修正
- SyncDelayサンプルを追加。IProcessContextRequirementsを使用したサンプル
- Pannerサンプルを追加。サブカテゴリーPlugType::kSpatialFxを使用したサンプルで、モノラルからステレオへ変換するサンプル。
- HostCheckerサンプルで、kIsHiddenフラグ・IProgressインターフェイス・IParameterFunctionName・ Silent flagのチェックに対応
- プラグインラッパーの修正
- AAX/VST2ベースラッパーがVst::StateType::kProjectをセットしなかった不具合を修正
- VST3PluginTestHostの修正
- 新しいインターフェイス IProgress・IProcessContextRequirements・IParameterFunctionNameをサポート
- 2つ以上のGUIインスタンスを表示するプラグインを終了するときにクラッシュする問題を修正
- IMidiMappingに対応シングルコンポーネントのプラグインのサポートを修正
- VST 3 Project Generator v1.0.0の追加
- 簡単にVST3プロジェクトを生成するVST 3 Project Generatorを追加
VST3についての情報は下記にもございます。
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