ギター音源を作成中 – 5

VST GUIで色の透過方法については結局わからないままです。仕方がないのでPNG形式で透過にする方法を利用しました。

VST GUIでPNG形式の画像ファイルを利用するにはいくつか注意すべき事項があるようです。

【libpng、zlibの準備】
PNG形式の画像ファイルを扱うにはPNGライブラリが必要です。
PNGライブラリは公式Webサイト(下記)よりソースコードをダウンロードしてコンパイル・ビルドする必要があります。
また、PNGライブラリはzlibというライブラリを利用しているため、こちらのソースコードもダウンロードして、コンパイル・ビルドする必要があります。
ダウンロード・コンパイル・ビルドおよび利用方法についてはここでは省略させていただきます。

■zlibのWebサイト
https://www.zlib.net/
■libpngのWebサイト
https://www.libpng.org/pub/png/libpng.html

コンパイル・ビルド後はlibpngをパスの通ったコピーしておきます。

【プロジェクトの設定】
libpngを用意しただけではVST GUIはPNG形式のファイルを扱わないので、プロジェクトのプロパティを開いて「C/C++」→「プリプロセッサ」から「プリプロセッサの定義」に「USE_LIBPNG」を追加します。

【VST GUIのソースコードの修正】
コンパイルすると、png_set_gray_1_2_4_to_8()関数がないとエラーが出るので、「VST3 SDK\vstgui.sf\vstgui」配下にあるvstgui.cppの7062行目にある、「png_set_gray_1_2_4_to_8」を「png_set_expand_gray_1_2_4_to_8」に変更する必要があります。

変更前:png_set_gray_1_2_4_to_8
変更後:png_set_expand_gray_1_2_4_to_8

※VST GUI 2.4ではPNGライブラリのバージョン1.2.9(libpng-1.2.9)以前を対象としているようです。
しかし、バージョン1.2.9以降のバージョンではpng_set_gray_1_2_4_to_8()関数が廃止されているため、変わりにpng_set_expand_gray_1_2_4_to_8()関数となっているようです。


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