ギター奏法生成MIDIエフェクト – Utsbox MIDI Tool1

概要

Utsbox MIDI Tool1はマルチティンバー音源向けのギターMIDIエフェクトです。
MIDIノートを1~6chに分離するとともに、Utsbox MIDI Tool1に割り当てたキースイッチを入力することで、簡単にピッチベンドやハンマリング・プリングオフなどを行うことができます。

下記のリンクよりダウンロードできます。

  Download→UtsboxMIDITool1_v1.1

動作環境

下記の環境で動作する64bitのVST3規格に対応したDAWが必要となります。(動作確認はCubase 9.5で実施しております。)

  • Windows 10 64bit

※32bit OSでは動作いたしません。


※VSTはヨーロッパおよびその他の国で登録されたSteinberg Media Technologies GmbHの商標です。
 VST is a trademark of Steinberg Media Technologies GmbH, registered in Europe and other countries.

使い方

インストール

ダウンロードしたZIPファイルを任意のフォルダ(デスクトップ等)に解凍します。
解凍したフォルダには下記フォルダとファイルが作成されます。

  • UtsboxMIDITool1.vst3 … VST3プラグイン本体が含まれるフォルダです。
  • Readme.txt … 本VST3の概要を記載したファイルです。

フォルダ「UtsboxMIDITool1.vst3」をVST3用フォルダ配下(下記)へ移動もしくはコピーしてください。
古いバージョンからバージョンアップする場合は元のフォルダ・ファイルを新しいフォルダ・ファイルで上書きしてください。

  • C:\Program Files\Common Files\VST3

使用方法

インストール完了後、本VST3プラグインとマルチティンバー音源をDAWに読み込んでMIDIのルーティングと設定を行ってください。

  1. 本VST3プラグインとマルチティンバー音源をDAWに読み込んでください。
  2. MIDI入力が「MIDI入力 → 本VST3プラグイン → マルチティンバー音源」の流れになるよう、DAWのMIDIをルーティングしてください。
  3. マルチティンバー音源の1ch~6chをすべて同じ音色にします。
  4. 本VST3プラグインのピッチベンドレンジやキースイッチなどの設定を行います。

Cubaseでは下記の通り設定します。
まず、本VST3プラグインとマルチティンバー音源をDAWに読み込んでください。

マルチティンバー音源のMIDI入力をUtsbox MIDI Tool1にします。

マルチティンバー音源ですべてのMIDIチャンネルを受け付けるようにします。

マルチティンバー音源でモニタリングを有効化します。

マルチティンバー音源で1~6チャンネルをすべて同じ音色にします。
そして、ピッチベンドレンジをと音源側キースイッチの情報を本VST3プラグインに設定します。

最後に本VST3プラグインのキースイッチ設定を行えば完了です。

各パラメーターについて

 

パラメーター 概要
ピッチベンド設定 ハンマリングやチョーキング時に送信するピッチベンド値を計算するための設定です。
音源側のピッチベンドレンジと同じレンジを設定してください。
2~12の範囲で設定できます。
除外MIDIノート設定 音源側のキースイッチを利用するための設定です。
MIDIノート番号を「 , 」(カンマ)で区切って入力してください。
 
ここで設定されたMIDIノートはマルチティンバー音源の1ch~6chに送信されます。
(通常のMIDIノートは、1ch~6chのうち、空いているチャンネルにのみ送信されます。)
ハンマリング・プリングオフ設定 ハンマリング・プリングオフを行うMIDIノートを設定します。
最後に入力されたMIDIノート(チャンネル)に対してピッチベンド情報を送信します。
 
ハンマリング・プリングオフは半音(+1/-1)と全音(+2/-2)の4つを割り当てることができます。
割り当てる場合は、MIDIノート番号を入力してください。割り当てない場合は、-1を入力してください。
チョーキング設定 チョーキング(チョークアップ・チョークダウン)を行うMIDIノートを設定します。
最後に入力されたMIDIノート(チャンネル)に対して連続したピッチベンド情報を送信します。
 
チョーキングは半音(+1/-1)と全音(+2/-2)の4つを割り当てることができます。
割り当てる場合は、MIDIノート番号を入力してください。割り当てない場合は、-1を入力してください。
 
チョーキングはベロシティが強いほど早くチョーキングします。
 ベロシティが 1の場合…約 60ミリ秒 (テンポ120で32分音符程度の長さ)
 ベロシティが127の場合…約120ミリ秒 (テンポ120で16分音符程度の長さ)
グリッサンド(ノートオフ)設定 グリッサンドを行うMIDIノートを設定します。
ノートオン状態のMIDIノート(チャンネル)に対して連続したピッチベンド情報を送信します。
 
グリッサンド(ノートオフ)はアップとダウンの2つを割り当てることができます。
割り当てる場合は、MIDIノート番号を入力してください。割り当てない場合は、-1を入力してください。
 
また、グリッサンド(ノートオフ)で上がる(下がる)音程は、グリッサンドレンジで設定することができます。
グリッサンド(ノートオフ)はベロシティが強いほど早くグリッサンドします。
 ベロシティが 1の場合…半音下がるのに約 45ミリ秒
 ベロシティが127の場合…半音下がるのに約 15ミリ秒
※グリッサンドレンジが6でベロシティが1の場合は、約270ミリ秒かかります。(テンポ120で8分音符程度の長さ)
グリッサンド(ノートオン)設定 ノートオン時にグリッサンドを行うMIDIノートを設定します。
次にノートオンするMIDIノート(チャンネル)に対して連続したピッチベンド情報を送信します。
 
グリッサンド(ノートオン)はアップとダウンの2つを割り当てることができます。
割り当てる場合は、MIDIノート番号を入力してください。割り当てない場合は、-1を入力してください。
 
また、グリッサンド(ノートオン)で上がる(下がる)音程は、グリッサンドレンジで設定することができます。
グリッサンド(ノートオン)はベロシティが強いほど早くグリッサンドします。
 ベロシティが 1の場合…半音下がるのに約 45ミリ秒
 ベロシティが127の場合…半音下がるのに約 15ミリ秒

アンインストール

VST3用フォルダにコピーしたファイル「UtsboxMIDITool1.vst3」をフォルダごと削除してください。
レジストリ等は使用しておりませんので、ファイルを削除するだけでアンインストールができます。

ご注意

本VSTプラグインはMIDIエフェクトですので、マルチティンバー音源に接続しないと音が出ません。
マルチティンバー音源は別途ご用意ください。

不具合・要望について

不具合・要望についてはマシュマロから匿名で報告・連絡できます。

■マシュマロアカウント:vstcpp   URL:マシュマロ(https://marshmallow-qa.com/vstcpp)

また、コメント欄や掲示板Twitterでも報告・連絡できます。(掲示板、コメント欄は匿名で記載可能です。)

掲示板
■Twitterアカウント:@vstcpp   URL:https://twitter.com/vstcpp

免責事項

本ソフトウェアを使用したことによって生じたすべての障害・損害・不具合等に関しては、私と私の関係者および私の所属するいかなる団体・組織とも、一切の責任を負いません。各自の責任においてご使用ください。

利用にあたっては必ずアンチウィルスソフトウェア等でチェックのほどお願いいたします。

更新履歴

更新日 Version 更新内容
2020/5/14 1.0 新規公開。
2020/5/18 1.1 ピッチベンド入力時にキースイッチで入力されたピッチベンド値を加算するよう処理を修正。

One thought on “ギター奏法生成MIDIエフェクト – Utsbox MIDI Tool1

  1. UtsboxMIDITool1.vst3をダウンロードしたけど、、これって無料じゃないですよね♡

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